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stasiの日々


2008-08-06-Wednesday [長年日記]

_ [日常]お別れ

階下に住むHさん一家が明日アメリカに帰国するということで夕方、色々な物を持ってお別れの挨拶をしに来てくれた。泣けるメッセージカードに泣ける娘へのプレゼント。夜は何をどう頑張っても、どう気分転換しようとしても、あまりの寂しさに何もする気になれず、ただただ涙があふれてくるばかりだった。バルコニーに出ると、つっかえつっかえながらピアノを弾く音が聞こえてきた。きっとHさんが、もう荷造りも終えてやることもなくなって最後の夜にピアノを弾いているのだろう(全然違う人だったりして)。上手下手といえば、正直いって上手じゃないのだけど、そのやさしい音が妙に染みわたってきて、西日の炎天下、バルコニーのベンチに座ってしばしピアノを鑑賞し、ようやく落ち着いてきた。別に恋人でも家族でもなく、毎日会ってた訳でもなく、語学力不足のせいで交わした言葉の数なんてとても少ないのに。きっとそういう問題じゃないんだなあ、人との関係って。

私なんかより頻繁に、もっと前から定期的にHさん家族と遊んでいたイギリス人HLさんからメールがきた。今日はお別れする時に全員でわんわん泣いたそうで、HLさん家族も今日はとても寂しい夜を過しているとのこと。