2006-11-22-Wednesday [長年日記]
_ [仕事]選べる立場じゃないが
もう何年前になるだろう?少しでも研究費の足しにしたいと思い、じゃんじゃん儲けることを夢見て翻訳会社に登録したことがあった。しかし仕事の依頼なんて全然なく、忘れた頃に来る仕事といえば何故か英訳だったりして、結局一度も納品する機会は訪れなかった。
しかし今日突然その会社から翻訳依頼が来た。右から左への翻訳なら簡単だし、以前何だかのマニュアルを翻訳して面白いと思ったことがあったので、引き受けてみた。
夜さっそく翻訳を始めたのだが、数行訳したところで、これは私がやりたい仕事じゃないことを悟った。この翻訳でミニお小遣いにはなるだろうが、なんて空しいのだろう!入力しながら心が乾いていく感じがする。出費ばかり嵩むが研究している時の、いやそこまで高密度の仕事じゃなくても研究に関わる雑用や関連バイト(それがたとえ単純作業であっても)をしている時の充実感とは雲泥の差だ。
以前は身につけた技術を少しでも利用できれば万々歳と思っていたのに。定職にも就いてないし仕事を選べる立場じゃないが、この何年かで仕事に対する考えはすっかり変わってしまったらしい。というより本当にやりたい事・今やるべき事が自分の中ではっきりしたのかもしれない。