2006-12-03-Sunday [長年日記]
_ [趣味][日常]新国の「フィデリオ」
実は新国でオペラ観たのは今回が初めて。予想以上に音響がよく、ホワイエのスペースも割とたっぷりあるホールで、また行きたいと思える所だったから嬉しい。
この舞台は演出が素晴らしかった。オペラってよく音楽を邪魔する程ごてごてな舞台もあるが、今回は決して派手な装置はないのに全てがしっかり計算されていて、すっきりして分かりやすく、音楽(の内容)との進行ともぴったりで、全く飽きさせないものだった。字幕の日本語もとても分かりやすかった。また合唱団の動きが軽やかで粒が揃っていて、すがすがしくて良かったのも印象的。座付き(とは言わないか、「箱」付きか)だから鍛えられているのか?!キャストもよく揃っていたが、中でもレオノーレ役のエヴァ・ヨハンソンの声は良かった。そんな訳で舞台上はビジュアルも音も素晴らしかったが、そこに流れる音楽が無難に進んでいるというか、身震いするようなゾクゾク感は味わえなくて、もう少しいやらしさとか色があっても良かったのに、というのが唯一残念なところ。ベートーベンがそういう音楽なのか、日本のオケの限界なのか、今回の音楽監督がそういう趣向なのかは、まだ私には分からないけれど。これを契機に、もう少しベートーベンの色々な曲を聞いてみたいと思う。
2006-12-05-Tuesday [長年日記]
2006-12-06-Wednesday [長年日記]
_ [日常]
今日の2コマ連続講義、90分を過ぎた頃から声が枯れ始め、いつも90分だけ持たせる声でしゃべっていたことに気付かされる。
最後に今日の講義の理解度を把握するためにアンケートを取った。帰りの電車の中でそれを読んだらイマイチの反応でがっくり。それでも2名だけには意図がきちんと伝わったらしいが・・・少なすぎ。こちらが言いたいことはとても明快なのだが、1+1は2のような簡単な話じゃないだけに、今日の話の重要性と面白さを伝えるのは難しかったようだ。また普段から何かと自分に引き付けて考えていない学生には、なおさら難しい話題だったのかもしれない。うーむ、今日のネタは改善せねば。ってもうこの手の授業を再度引き受けることはないと思う(なんてったって専門外の講義だもの)。
2006-12-07-Thursday [長年日記]
_ [日常]母親学級
病院が設置している母親学級の第一回に参加してきた。専門家が話してくれる訳だから、色々な実例を写真で示しながらも素人向けに分かりやすい医学の講義(生物の授業)が聞けると思って、超楽しみに参加したのだが、残念ながら雑誌にも載ってそうなことや、実用的な話ばかりだった。
そういえばプレママ用雑誌にしてもネット情報にしても、「あまり○○はしない方が良い」とか「××は体に良い」という曖昧な情報だけは大量に出回ってるのに、それと生命の仕組みや体内の構造を関連付けて詳しく説明したものなんて全然なくて、どの程度○×して良いのか分からないことばかりだ。皆どうして理由が気にならないのかが不思議だ。
2006-12-15-Friday [長年日記]
_ [日常]博多入り
いつもならまだ夢の中という朝早い(?)時間に起きて羽田へ。モノレールの中が暑すぎたからか気付いたらフラフラになっていて、やはり無理はできないことを感じる。でも水分を摂って涼しくしたらすぐに回復。久しぶりに羽田に来たらものすごく混んでいて驚いた。飛行機は満席。それにしてもCAの身動きが奇妙に美しく心地よい。日本の接客レベルが高いからか、私が同じ日本人だからかそう感じるのか。
機内で同時通訳用原稿を見直していたら、肝心の原文のプリントアウトが無いことに気付いた。宿にチェックイン後、キンコーズへ。あまりお世話になりたくないが毎度ながら便利なサービスだ。
三越地下でおにぎり2つほうばってから、9博へ。ちょっと電車に揺られただけなのに、気付けば窓外には山がくっきりと見えてきた。都心ど真ん中ではいつも四方を建物に囲まれていて、空を意識することも遠景を見ることも無い。開けた視界っていいなと思う。
9博では韓国の先生方と発表の打合せなど。導かれるままに展示室等を案内してもらう。
夜は学部級友のMっちと宿近くの自然食の店で夕食。白和えと玄米ご飯が美味しかった。Mっちは元気で頑張っているようで良かった。
2006-12-16-Saturday [長年日記]
_ [日常]福岡2日目
ホテルで朝食をたっぷり食べてからシンポ会場へ。意外に私の知る数少ない同業者が多く来ていて、朝から夜のレセプションまで一瞬たりとも場違いな思いをせずに済んだ。10月の時は60分の講演を聞くだけでも辛かったので、今回そもそもシンポ会場にどれだけ座っていられるか不安だったが、意外に一つも抜け出すことなく聞いていられた。それどころか研究発表を聞いているとこの上なく楽しく、でも自分で論を組み立てるのは更に面白いものだったという感覚を思い出す。この感覚は料理やフラワーアレンジでは味わえない。
昼食後に名物の梅が枝餅を食べた。焼きたては美味しい。明日は別の種類を食べてみよう。
夜、宿に戻って明日の同時通訳の練習。会場では全文を配布することになったので、多少読み間違えても大丈夫なのだが、一応。50分原稿を読み続けるのは結構大変。
2006-12-17-Sunday [長年日記]
_ [日常]福岡3日目
たかが原稿を音読するだけなのに、昨夜は原稿を読んでる途中で息苦しくなってお腹がきつくなった。今朝は会場に着いてから順番が来るまでに似たような症状があって(これがお腹が張るってやつか?)、何度も深呼吸して自分を落ち着かせた。会場二階にある同通用ブースが、これまた閉塞感があって心地よくない。閉所恐怖症の人は同時通訳者にはならない方が良いと思う。でもいざ本番が始まってみると緊張することもなく、喉が枯れることもなく、タッタカタッタカあっという間に終ってしまった。読み進める内に同通のコツが少しだけ分かった。
シンポ後はA美常設展を見学させてもらい、打上げまで参加。韓国の先生に論文の相談をしたら、その意義を認めてもらえたので今の路線で本格的に進めて良いのだと安心した。皆はこれから長い夜を過すのだが、私は泣く泣く宿へ戻ってきた。折角盛り上がっていただけに尻切れとんぼだけど、お酒も飲めないしタバコも嫌だし仕方ない。
2006-12-23-Saturday [長年日記]
_ [日常]レッスン欠席
福岡に行って以来やっぱり仕事に関わってると楽しくて、一週間ほどよい緊張感を保ちつつ毎日何かやっていたが、今日になって気が抜けてしまったらしい。今日は半年振りに韓国胡弓のレッスンに行こうと先月からずっと楽しみにしていたのに、今朝になったらぐったりで結局欠席してしまった。先生にも不義理をしていて申し訳なく思う。胎教にもぜひ胡弓の音を聞かせたかったのだが。次回こそはぜひ出席したい(でも私の出す変な音を聞くんじゃ可哀相か・・・)。
2006-12-27-Wednesday [長年日記]
_ [日常]参鶏湯の材料買出し
明日ボス宅で忘年会がある。「今年も参鶏湯作りましょうか?」と聞いたら、おでんや鍋もあるから何も要らないよ、という返事だった。しかし後日他の学生に聞いてみると、私の体調を気遣って遠慮していたことが分かった。それで今日は職安通りのスーパーに参鶏湯の材料を買い出しに出かけた。
2年前は鶏3羽分をボス宅に持参したが、今回は2羽にするつもり。今まで大丈夫だったのに、ついに今日は重い物が持てなくなったことに気付き、3羽しか購入できなかったのだ。1羽は夫に食べてもらう予定。
そのスーパー、野菜が家の近所の3分の1の値段で並んでいて、いつもなら大根など買って帰るのだが、今日はおとなしく諦めた。
夜10時過ぎ、ようやく鶏が解凍できてきたので調理開始。といっても腹の中にもち米と朝鮮人参、なつめ、銀杏を詰めるだけ。まだ強いニンニク臭は苦手なことが今日大久保で分かったので、今回はニンニクは入れず。また冷凍栗も入手できなかったので入れなかった。さて、うまくできるかな?
2006-12-28-Thursday [長年日記]
_ [日常]持ち寄りパーティー
サムゲタンの鶏2羽分とスープ2鍋分をジップロックのストックバッグに詰め、刻み葱と白ゴマ、甘塩も別途荷物に入れた。ついでにおつまみにスモークチーズも。そしたら結構な重さになって(普段なら楽勝だが・・・)結局タクシーでボス宅へ。近くて良かった。久しぶりに昔からのゼミ仲間にも会い、わいわい過して遅くに帰宅。
今回久しぶりにサムゲタンを作って、実は私自身はまだあまり味わってないのだが、前回の忘年会に持参した時よりは鶏肉の身はやわらかいまま(前回は煮過ぎた)、もち米もマイルド、スープは濃厚で塩味も要らないほどでまぁまぁな出来だったと思う・・・が、忘年会の場では誰も批判はしない訳で、夫の反応を見て次回への改良点を考えたい。