2006-01-05-Thursday [長年日記]
_ [日常]ドラマ「女王の教室」
ちょっと周りで話題になってたので年末に録画、さっき見終わった。何をどう教えるかが面白かったなあ。もちろん小学校と大学では色々異なることも多いけど、情報を与えるだけではなく、いかに考えさせるかという点では共通する。あんな風に教えるのはかなりの難易度。
_ [料理]クランベリーのキッフェルン
食事の準備をしない分(夫の帰りが遅かったので)お菓子を作る気力があって、夜、衝動的にクッキーを作った。栗原はるみ『パンとおやつのレシピ』中「レーズンキッフェルン」のレシピに基づいて、レーズンの代わりにドライクランベリー(ボストンで買ったもの)をたっぷり入れた。バターを分量分切るのが面倒でバターに合わせて全ての材料を1.5倍にし、またコネコネするのも面倒だったのでフードプロセッサーでガーガーやって作った。手でこねて作るのとでは、多分本来のレシピとは歯ざわりが異なるだろうけど。出来上がりは見た目よりサクサク軽くて、おいしくできた。甘いものを食べない夫にも好評。
2006-01-07-Saturday [長年日記]
_ [日常][料理]七草粥
朝、夫より一時間早く起きて七草粥の支度をする。夫はトントン包丁の音とご飯の炊き上がる香りで目が覚める・・・のが昨夜の計画だったが、見事に失敗。うるさくブルブル唸る(夫に気付かれぬよう敢えてマナーモードにしといたのだが)携帯目覚ましを布団の奥にしまい込み、夫に気付かれるどころか自分でも気付かぬ振りして二度寝三度寝。まぁ今日、東京に雪が降らないのは私のおかげネ。
結局夫より遅く起きたのだが40分待ってもらって、土鍋でお粥を炊いた。初めて作る七草粥。そもそも理想的な七草粥を知らないので、七草粥としておいしいかどうかは怪しいが、やはり土鍋だと炊飯器とは味が全然違うので、いちお満足。
この一年も心身共に健康で、無事でいられますように!
春の七草:セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
_ [日常]再び体育会系のマッサージ屋さん
年末に大学近くで寄ってみた体育会系のマッサージ屋さん。初回は、湿布の臭いと回転寿司屋みたいなノリに驚いたし、世間話するのも面倒で気に入らなかったけど、今まで幾つか入ってみた中で最も安く最も効果がある気がした。それで今日再び行ってきた。たしかに時間は長くはないけど500円で、ちょっと楽になった気がするのだから、クセになりそう。
その後、大学図書館へ。
2006-01-08-Sunday [長年日記]
_ [日常]初シュークリームで失敗
残りのシラバスは意外にあっけなく書き終わる。次は今週の講義準備と来週の発表準備だ。
その前に現実逃避。小さい時に母はよくシュークリームを作ってくれて、オーブンの前でシュー皮がもくもくと膨らんでいくのを眺めるのが、とても楽しみだった。3歳の時にスワンシューを食べながら白鳥という言葉を覚えたのも記憶している。シュークリームなんて作るの簡単!と口癖の様に話してたことを思い出し、おいしいシュークリームを想像しながら初挑戦。
しかし実際はかなりの苦戦。サクサク皮のはずがしっとり皮、しかも表面は岩盤のような亀裂を作るはずが餡まんのようになってしまった。そしてなぜかカスタードクリームまで失敗し、ミルクセーキになってしまった!でもシュー皮はオーブンの中でぱんぱん膨らむ様子は確認したから、次回にリベンジだ。
現実逃避にしてはかなりのエネルギーと時間を消耗してしまった。仕事に戻ろう。
2006-01-12-Thursday [長年日記]
_ [日常]久々にまた講義準備
昨夜12時頃からパワポのスライドを作り始め、完成したのは朝6時過ぎ。昨日昼間はレポートのコメント書きと、講義のストーリーを練るのに手間取ってたのだから仕方ない。未知の分野なだけに回を重ねる毎に使える貯知識は減ってくわ、逆に講義しながら蓄えたニワカ知識の一部から自分の中で問題意識が生じ、適当な内容では自分で満足できなくなるわで、か〜なり苦しい後半戦。
数時間睡眠を取り、起きてから朝の冴えた頭でスライドを再確認。不足してるスライドを作り、さらにひたすら画像をスキャンする。画像を加工しながらパワポに貼り付け、スライドが完成したら多少デザインをいじり、ノートに書き込んだメモを二分割プリントアウトし、谷折して糊で製本。これで外出40分前。電車の中でプリント作った時のことを考えると、これでもまだまだ余裕な方か。学生の頃から(今も学生だが)全く変わっていない・・・。付け焼刃病は一生治らないのだろうか。
_ [日常][仕事]学生が喧嘩売ってきた
私の担当講義は知識を詰め込んでも何のためにもならぬと思ってるので、1回目のレポートは展覧会を見て感じたこと書けという課題にした。図録など本で調べた事を写しても採点基準にならないので、自分の言葉で表すようにと何度も授業中に注意したからか、ほとんどの学生は熱心に作品を観察し、一生懸命自分の言葉で表現しようとしたことが読み取れた。しかし4%の学生は誠意の感じられないレポートだった。流れが小説ちっくだっただけに気がついてしまった。多少文章の前後を入れ替えたり語調は変えてるのだが、基本的に全く同じ文章だったのだ。いくらレポートとはいえ、それってカンニングだ。
どうしたものか考えたが、客観的な基準で採点だけはして、コメントで少々厳しいことを書いた。(いや、かなり遠まわしに優しく書いたつもり。)自分の言葉で書くことを最重視した課題であったと。
そしたら授業後、コメントされた学生全員が目の色を変えてガン飛ばしながら、自分のやった行いは棚に上げて、小さな部分で質問形式で文句を言ってきた。一人は相当腹が立ったらしく(他の学生も文句を言うまでの間「ムカツクー!」を連発していた。)かなりの勢い。とりあえずニコニコしながら話は全部聞いて質問に答えた。15分ほどだったか。腹の虫の収まらない学生は思いつく限りの文句を叫んでいたが、結局辻褄が合ってないことを私に指摘されて撤退。
しかし帰り道にちょっと後悔した。その学生達が自分の過ちに気付くよう、最初から核心ついたことをズバっと話せば良かったのに、学生の話を延々と聞いて表面的な質問に答えただけじゃ、彼らは一体なぜ怒られたのか気付いてないのではないかと。ま、要領の良さも必要なことは十二分に承知だけどね。
2006-01-13-Friday [長年日記]
_ [日常][料理]海鮮尽くし
バイト中に夫から吉報が入る。幸い夕食まで少し時間に余裕があったので、ご馳走を作ることにした。とはいえ今からお肉をコトコト煮るには時間ないし(塊肉を買いに行く時間もない)、自分がお肉を食べる気分でもない。それで魚屋に入って割安だった数種類を購入。イカ1杯、鯵3匹、エビ10尾、アサリたくさん。これでだいぶ前から作ってみたかった、イタ飯レシピに載ってる魚介スープが作れる!
しかし帰宅して思った。いくら旨味が出るとはいえ、二人が飲めるスープの量なんて決まってるし、こんなにたくさん魚介を一つの味にしちゃったら食べきれず、飽きそうだ。しかも疲れてる時はイタ飯じゃない方がいいしなあ。
それで色々考えて、一つはイタ飯の魚介スープを韓国風にアレンジすることに決定(トマトは入れない、玉葱炒めない、唐辛子粉を入れるなど)。エビは殻だけ全部剥いてお茶袋に入れてダシをとった。かなりおいしいスープが出ていて成功。
それからごま油で鯵のムニエル。それがものすごーく身がふんわりした鯵で、なかなかいけた。あとはアサリのごま油炒めに、イカとエビも入れたもの。材料を分けて料理すると大してご馳走でもなく、いつもの食卓って感じだったけど、結局買ったものは全て二人のお腹に入ったので、まあ良かったか。
2006-01-16-Monday [長年日記]
2006-01-17-Tuesday [長年日記]
_ [日常]学生最後のゼミ(かつ最後の授業かも?)
「こんにちは。学生は春休みこそ時間があるのだから研究を進めておくこと。昔はいかに多く遊ぶかを競ってる内に教員になってたけど今は競争率も高くなって大変ですね、皆さん頑張って下さい。データはこまめにバックアップをとること。では一年間お疲れさま。その内この大学も相対評価になって大変になるようですが、その頃私はもう定年してるから良かったです、安心安心。今はまだ絶対評価ということで全員Aだから大丈夫です、はっはっは。ではさようなら、また来年!」
えっ?!私、来週は発表担当だと思ってたんだけど今日でゼミ終わりなの??
本来ならそこで「是非来週発表する時間を下さい!」と切り出すべきで、そうすれば我がお師匠様(今年は不在なので、お師匠様と仲良し先生の西洋ゼミにお邪魔していた)の顔も立つというもの。しかし発表準備が進んでる訳でもなく、現実的には講義準備だけで精一杯の今、お師匠様の顔より自分の守りに入ってしまい、そのまま何も言わずにいる方を選んでしまった。
今日で今年度のゼミは終わりというのだから、私の学生最後のゼミはこんな形が最後になってしまった。今日の行動は、何だか長〜い長い学生生活を象徴した出来事に感じられてならない。自分に負けたみたいで、あまり後味はよろしくない。
とはいえそんな感傷に浸ってる暇も無いので、大学図書館で書棚の前に座り込んで明後日と来週の講義に使えそうな専門書を物色。大量に持って帰ってきた。さっさと始めよう!
2006-01-21-Saturday [長年日記]
_ [仕事][日常]私の世代の課題かと
夜からスライド作り始めて朝6時半に準備完了。ちょっとだけ睡眠取って、午前中に自宅スキャンで画像取込み。今回は大した量では無かったので13時頃には準備すべて完了。余裕だね。しかし今回は中途半端に親しみある内容なだけに、きちんと説明できるか終わるまで不安でいっぱいだった。(全然知らない内容の場合は、知ってる事がニワカ知識しかないので逆に強気だったりする。おそろしい。)結局、現代にまで絡めながら割と充実した内容で話を展開させることができたし、勢いよく説明して、最後に一応オチまで付けたのでまずまずの出来だったのではないか。
でも学生の反応は正直言ってイマイチ。インダストリアル・デザインから話題を鎌倉室町に移そうとした途端に、学生のやる気が失せたのを感じた。まぁ予想通りではある。だって私自身、義務教育で美術の時間に日本の古いものの見方とか良さなんて習った覚えないし、何より日常生活で日本の昔を知らなくても困らないもん。現在と結びつかないから関心持てないのも仕方ない。でもこの状況は、これまで古いとこと近代以降やってる研究者が別々に物事を考えてきたこと、古いとこの研究者が教育現場や現代モノときちんと対応してこなかったこと等に原因があるんじゃないかと思う。それ以前に通史を語る時に、いつも近代で断絶されてきたことも大きいだろう。その点で、原始から現代までの通史を一人の研究者が書いた本が年末に刊行されたのは画期的だ。今後は古いとこやってる研究者が、現代モノにもっと関心を寄せて、共同で問題を共有するなり、教科書作りするなりして、現代の問題に引き寄せながら考えてかないと、この学問の未来は暗いかもね。改めて考えてしまった。
昨夜の徹夜以降講義終了後まで、かなりの緊張感と集中力を持続してきてたわけで、帰宅したらぐったり。そんなことより、遊びの楽しい徹夜ならともかく(?)、あの張り詰めた徹夜を週1で繰り返すことからまずは卒業したいものだ。
↑これ19日の日記だった。
_ 夫 [科学者にしても、古典に立脚して、現代科学までを見通している人は日本には少ないと思います。この点が、西洋の科学者と根本..]
2006-01-25-Wednesday [長年日記]
_ [日常][仕事]楽しいツアコン
朝、T博でH先生ご家族と会う。H先生とは初対面なので、こちらは前日から緊張していたが、挨拶をしながらそれが解けてゆく。奥様とお嬢さんはあまり博物館に関心が無いのでアメ横を見学してくるという(予想通りの展開)。それで先生とは常設展2箇所と企画展、ショップをまわり、あっという間に午前中が過ぎる。I先生と合流して皆で昼食。アメリカ滞在歴の長いご家族で、英語で意思疎通できたのは、通訳代わりの私にはかなり負担が少なくて済んだ。
午後、奥様とお嬢さんには表参道と原宿で遊んでいてもらい、先生にはT美を案内。その後、大量に買い込んだ本をいったん宿へ置きに行き、神田古書店を案内する。家族旅行と聞いて最初はどうなることかと心配したが、得意場所ばかりの案内で助かった。
_ [日常][仕事]奥様のお誕生日祝い
午後、展示を見ている時に先生が世間話を始めた。今日は奥様の誕生日で何かプレゼントをしたいという。夜、銀座で適当な価格でバースデーケーキ等を出してくれて、お祝いできる良い所を案内して欲しいという。はて困った。
ダメモトで音楽は好きか聞いてみた。奥さまは好きだという。よっしゃ!食事をメインに考えてる先生なので、食事内容だけは気になるが、極めて少ない私の選択肢の中で、お祝いをメインに考えたら銀座ライオン音楽ビアプラザしか無い。途中で予約を入れておく。
夜、第一ステージの途中でお店に入る。奥様がミュージカルの曲を一緒に口ずさみ始めるも、皆、歩きすぎと空腹状態で、あまり元気が無い。休憩中にちょこちょこお腹に入れて待望の第二ステージ。すぐに呼ばれると思いきや、名前だけは「ご予約頂いてます」と舞台で呼ばれたけど(先生方は日本語を聞き取れないので呼ばれたことをあまり認識していない)、他にお誕生日を迎えたお客さんの席を先にまわっていて、なかなか呼ばれない。ところが最後に突然、舞台上に椅子が用意されて、客席でなく舞台に呼ばれてお祝いしてくれることになり、先生ご家族はびっくり。誕生祝いの他、リクエストにも応じてもらえて喜んで頂けた様子。
奥様はとても嬉しかったようで、歌ってくれた人達に感謝の気持ちを伝えたいと、カバンの中から潰れたようなちっぽけな韓国飴を出して、店員に渡した。それで帰ろうとエレベーターを待っていたら、リクエストを歌ってくれた方が駆けつけてきた。飴を店員から受け取り、お礼を直接伝えにわざわざ来たのだ。英語で会話を交わしてくれて、お客さんに対する誠意が感じられ、とても好感を抱いた。そんなわけで今日は私にとっても楽しいツアコンだった。
2006-01-26-Thursday [長年日記]
_ [仕事][日常]今年度最後の講義
今日のこの日をどれだけ待ったことか。今年度これほど講義に振り回されるとは一年前は想像だにできなかったし、何より本業の計画が大幅に狂っちまって大問題。長ーいスパンで考えれば無駄では無かったと思えるよう、学んだコトは全て吸収したいものだ・・・。
最後の講義、今後の展望につながる話をしたかったのだが、迂闊にも先週話してしまった!それで締めくくりに適した話が思いつかず、先週の話を別の視点から切ってみたが、検証が未だ不十分で中途半端な内容で終わってしまった。あーあ。
最後にアンケートで感想を求めたら、色々と文章を書いてくれて参考になった。良い評価は印象に残らないので差し引いても、意外な批判や酷評は無くて、学生は優しいのか。まぁヨシとしよう。もう当分徹夜はしたくない。
2006-01-31-Tuesday [長年日記]
_ ずいぶん長いことブログをさぼっている。別に普通に元気なのだが、一年間の講義を終えたらアウトプットする気力が無くなってしまった。超大きな締切が迫ってきてるし、そろそろ元に戻さないと。まずはブログの穴埋めから始めよう。
_ がんちゃん [うわっ パンダが僕に始めて「zzz」以外のことを言った! ]
_ stasi [そうそう、ウサギに比べてパンダは頭わるそー(な言葉しか発しない)だけど、どうもすくすく成長してるみたいなの!]