2006-06-01-Thursday [長年日記]
_ [日常]発表準備
午後、ボスに発表原稿を見てもらおうと思い、必死に原稿を作るが時間切れで間に合わなかった。夕方、ダメモトで研究室に電話を入れてみたけど誰も出ない。ボス自身、明後日学会発表するから他人の原稿なんて見てるヒマもなく、仕事後はさっさと帰宅されたに違いない。せめて明日15分だけでもと思って夜、ボスの自宅に電話をしてみたが、誰も出ない。誰かと飲んでるのかなあ?
アポをとろうとしてるけど、ちなみに私の原稿の進捗状況は芳しくない。話す内容は決まっているが、いまいち良い決め台詞(?)も思い浮かばず、タラタラしている。しかも日本の話をメインに持ってこないといけないのに、どうしても韓国の話に力が入ってしまって(だって何倍もの愛を込めて今まで付き合ってきてるんだもの)、冷静さにも欠けている。明日大学でボスを待ち伏せして捉まえるしかない。それまでにもう少し原稿をまとめなくては。
_ [日常]食欲と研究欲を分けられないものか?
前も書いた気がするが、研究モードに入ると、一気に食欲が失せてしまうのが、食事当番担当の主婦としては最高に痛い。食欲もないから食事作る気にならず食べ物に興味もわかないし、食事する時間があったら執筆を進めたいし、何より普段は献立を考える頭は研究でいっぱいになってるので、そこに食べ物を割り込ませるのが嫌でたまらない。
しかし食欲がないとはいえ、5時間とかぶっ続けで机に向かってると、ふとお腹が空いていることに気付いたりする。普段はエネルギー摂取のための食事(カロリーメイトとか)なんて考えもしないけど、これで生命が維持できるならこれで十分とか思ってしまう。まぁ独り身だったら、ひどい食生活になって研究を進める度に体を壊していたに違いない。
面白いのは、別の行動(翻訳・事務仕事・通訳・講義・授業を受ける・先生の話を聞くなどなど)でも何かと集中力を使うが、こんなに食欲がなくなることはない。でも研究に気を取られ始めると、食べ物全般的にどうでもよくなってくるのだ。たぶん私の脳味噌は食欲と研究欲が一緒のゾーンか、両者の信号が密接に結びついてるんだと思う。なんとか分けることはできないものだろうか?主婦としては致命的な問題。
2006-06-02-Friday [長年日記]
_ [日常]朝から長い一日
朝9時前、突然ボスから家の電話に連絡が来た。今度の渡英の件で頼まれ事。急遽ボスとアポを取ったため、研究も見てもらうために、朝慌ててコンビニに図版をカラーコピーしに行く。重い本持ち歩くの嫌だし。
午前中、二週間ぶりに英会話。最近は復習もしてなくて、上達しない。今日はレストランで何を言えば良いのかを習った。難しい表現は一つも無いが、暗記すべきものばかり。東京にいるとあまり経験しないが、アメリカでは知らない人(店員とかウェイターとかホテルマンとか)が「今日の調子はいかが?」みたいなことを聞いてきて、何て答えれば良いのか分からず、そんなに話しかけないでくれーと思っていた。でもこれで少しは解決しそう。携帯もお財布も家に置き忘れてきたので、一度帰宅。
14時、ボス宅へ。日本の小切手って初めて見た。それ持って最寄りの銀行で口座を開いて入金。
大学への移動中、急激に睡魔が襲ってきたので、ド・トールに駆け込んでエスプレッソMを注文。すごい量に驚いた。ちょっと薄め?
研究室に行き、懸案の発表内容について報告。ボスは一つ一つの事象については頷くが、全体としてはイマイチな表情をしていた。私がスッキリしてない部分が、ボスにもスッキリ聞こえないのだろう。はぁ。どうすればいいのだ〜。時間は迫るばかり。しかしボスは決して答えを教えてくれない。先日修士の子には優しく解決方法を教えてあげてたのにぃ。
16時半、ボスが「じゃ、先に教室に行ってて」と言うので、出る気は無かったが、5限に同じく今度渡英する人の発表練習を聞く。そして焦る。たらり〜ん。
2006-06-03-Saturday [長年日記]
_ [日常]
午後、ボスの学会発表を聞きに大学へ。綿密な研究というよりは講演調ではあったが(後で聞いたら、最初からそういう条件で発表を引き受けたらしい)、前近代の立場から近代・現代のカタチに対して視点を提示し、日本に根ざしたビ術とは何なのかを問いかけるというお話だった。様々な問題定期を含んでいて興味深かった。いずれ考えてみようと思う。
今日は自分の調べ物でいっぱいいっぱいなので、打上げは沢山いる後輩に任せてさっさと論文コピーに行こうと思ってたのに、なんと後輩達は揃って帰るという。皆それぞれ用事があるのだから仕方がない。となると枯木も何とかで私が行かないワケにいかない。最初の乾杯だけでもと思い、とりあえず打上げに参加。その後あれやこれや面白い研究話が続いて出るに出られず、ぎりぎり20時に早退(図書館は21時まで)した。慌てて図書館に駆けつけて、超必要論文からコピーコピーコピー。
帰宅して頭痛を抱えながら論文に目を通す。読めば読むほど焦りが募る。午前2時過ぎ、諦めて就寝。
2006-06-04-Sunday [長年日記]
2006-06-05-Monday [長年日記]
_ [日常]
朝は洗濯機を2回まわしたあと、英会話。そろそろ本気でやらないと。結構疲れる。
午後、資料収集(論文コピー)しにステラおばさんのクッキーをお土産に持ってB研究所へ出かける。久しぶりだが、バイトしてた時と雰囲気は何も変わらない。結局コピーにえらく時間がかかって17時前に出てくる。帰り道、上野のヨドバシカメラでリバーサルフィルムを購入したり、明日から必要なものをあれこれ買い物し、帰宅したら18時半。単純に体が疲れた。足が棒。眠いぞ。
しかし私の今日はこれから。明日の講義準備(まだ何もしていない)と、とにかく原稿を漬けられる状態(明日誤字脱字だけ直せば良いレベル)にまで持っていくこと・・・。がんばれー。
2006-06-06-Tuesday [長年日記]
_ [日常][仕事]原稿は未完成のまま
0時。京都に来てホテルにチェックインした。今からホテルのバーで二次会をするらしいので、急がなくては。実は今回私の旅費を出してくれた会社の人が帰れなくなってしまい、かつ私の部屋はツインだったのでその人が一緒に泊まる可能性大。これも良い思い出だね。
講義終了後(90分のところ60分で終わらせてしまった)、あわてて新幹線に乗ったが19時過ぎにK博到着(思ったより遅かった)。それからあれこれ作品を見せてもらい、もう私一人で感激。すごいすごいすごい。作品を見るって研究の源泉だね。もうエネルギーいっぱいもらいました。感激した。
その後、近くの居酒屋で夕食兼飲み。んで、これからホテルのバー(なんてあるのか?)に行く。
2006-06-07-Wednesday [長年日記]
_ [日常]わーもう
朝起きたら頭ががんがんする。今日の午前中は少し遅めの時間スタートだからとても有難い。大通りに出てドトール系の喫茶店を探すが見当たらず、志津屋というパン屋さんで朝食をとってきた。
昨日K博で写真を撮りすぎて(それだけ沢山見せて頂いたということ)、今日以降のフィルムが足りなくなりそうなので、これからお店を探しに行く。
_ [日常][仕事]
写真屋でフィルムを6本購入し、午前中の調査場所へ。
この個人宅は5年程前ゼミで伺ったことがあり、懐かしい。今回も流れは前回と同じ感じで、作品をたくさん出して頂き、合間にお茶を頂き、最後にお弁当(昼食)まで頂戴する。お箸の袋に喜久政と書いてあった。休憩に頂いた水羊羹とお抹茶がとてもおいしく、昼食はハモ料理。お吸い物には、ハモの他、じゅんさい、真ん中を芯抜きした輪切り胡瓜2個が浮かんでいて、この上なくおいしい。しかし時間が押していたため、15分で片付けざるを得ず、落ち着かなかった。
午後、大阪に出て某社へ。私はくっついてるだけだが、先生方が説明したりオエライさんに挨拶したりする。
今度は奈良へ行き、先生方があれこれ打診する。あれこれ経営の話やら入場者数、作品を盗む人の話などを聞く。
再び大阪に戻り宿にチェックイン。夕食は蒸しもの料理専門の、素敵なお店で宴会。そして二次会はまたもやカラオケ。私はやや疲れ気味にタンバリン担当。最後は歌わずビジネス話。一人の部屋に集まってビール500ML2本を3人で分けながら、軽く3次会。2時過ぎに部屋に戻る。
2006-06-09-Friday [長年日記]
_ [日常]
朝、英会話。今日の先生は日本文化に関心があり、テキストから離れて焼物の話で盛り上がる。説明したいことを、より適切な表現で話せるようにするのは楽しいものだ。でもかなり頭を使ったらしく、終わったら久しぶりにぐったりした。
午後は美容院でカラーしてもらう。元気なのに「最近疲れてるの?」「大丈夫?」とか言われて嫌だったので。昼食とる時間がなく、表参道駅構内でマドレーヌなど焼菓子二つを買い、歩きながら食べる。これっぽっちで500円以上して(値段は承知で買ったけれど)ちょっとな。
夜。早く脱稿しなくては・・・。
_ [食]創作スチームダイニング 蒸樹庵
梅田ヒルトンプラザ店に連れて行ってもらった。焼肉屋みたいなテーブルだが中央には蒸し皿があり、その上に様々な素材を載せた小皿を置き、5分蒸したら出来上がりというスタイル。油は使わないから店は汚れにくいし、よく考えたと思う。特においしかったのは「自家製スモーク仔羊の蒸し焼き」。あれが家でも作れたらいいなあ。
2006-06-11-Sunday [長年日記]
_ [日常][仕事]ひたすら原稿にむかう
正午過ぎから19時頃までマーメイドカフェで原稿書き。途中あまりに筆が進んでなくて夫に驚かれる。今度同じ学会に参加する学生が同じ喫茶店にいた。彼女は日本語も英語もプレゼン資料も既にばっちり作ってあるが、色々と微妙な表現で悩んでいるらしく、誰か(誰だ?)に長時間相談していた。参ったねぇ。同じ喫茶店で夕方ご近所さんのM代さんにも会う。
19時過ぎてさすがにお腹が空き、頭も体もへとへとになって帰宅したら、夫がなななな〜んとイタリアンを作っていてくれた。なんてありがたいこと!ごちそうさま。
夜、原稿に直しを入れ始める。今回微妙に専門とずれてる部分を話さなきゃいけないのが痛い(講義ならまだしも・・・学会発表は怖い)。しかも微妙にずれてるから、必要な図版が家にありそうでない。そして問題は必要な図版がどこで手に入るのかが分からないことだ。あ〜。
2006-06-12-Monday [長年日記]
_ [日常]半脱稿
あ〜疲れた。12時半前、とりあえずアメリカのPさんに原稿を送った。まだまだ直しも必要そうだけど。サンフランシスコだと日曜の夜を楽しんでいる頃か。いつメール見てくれるかなぁ・・・って自分の脱稿が遅かったのは、早くも棚にあげてみる。
これからプレゼン資料に使う画像を探しに出かけるが、どこに行けば良いのだろう?
そして考えてみると明日は補講も兼ねて2コマ分の講義をしないといけなかったんだ。何話そう?
_ [日常]発表原稿脱稿まで
調べ物しにB研究所へ。結局必要なものは無いことが判明。上野のヨドバシカメラに行って、腕時計の電池を交換してもらう。待ってる間に、スライド現像と紙焼きを預けてみた。良さそうだったら、今度からはポイントのたまるヨドバシかビッグカメラにしようと思う。
歩いてる内に、さっき翻訳に出した原稿の構成を変更したくなってきた。それで帰宅前にスタバに寄って再び構想を練る。
今日も夫が夕食を作ってくれた。ありがたい。夕食を作るとなると、単純に夕食にありつくまでにかなりの時間と頭の余裕を要する。だって献立を考える時間・冷蔵庫の在庫を考える時間・買い物をする時間と気力・作る時間・盛り付けて運ぶ時間が必要なわけで。(時間って時には他人と交換できるのねえ!)譲ってくれた貴重な時間を使って、ひたすら原稿に直しを入れる。おかげでかなり進んだ。
日本はサッカーの試合に沸いているようだけど、そんなことに気を取られてる余裕もなく原稿を読み直す。そして0時前ようやく脱稿。疲れた・・・。
2006-06-13-Tuesday [長年日記]
_ [日常][仕事]
昨夜は講義準備しつつも、結局午前3時過ぎに睡魔に負けて沈没。朝起きてから準備の続き。1ヶ月近く前に提出させたレポートを返却するために、もう一度さっと読み直して、一人一人付箋に感想を書いて貼った。赤ペン先生みたい。少人数だからできること。
渡英するにあたって預かった補助金を、9人の参加者に振り込みに銀行へ行く。あんなに振り込み作業したの初めて。お金の計算間違ってないかが不安で、最初は手間取った。
慌てて帰宅してから講義に出かける。来週から2回続けて休講にしちゃうので、展示見た感想を書くレポートを出したのだが、課題を書いたプリントを配った途端に教室がざわざわし始めた。どうしたのか聞いたら、他の授業でも同じ所に行くというのだ。色々考えて決めた場所だったので、途方に暮れたが、あれやこれや一人でしゃべりながら、全く趣向の異なるところに変更。今日は十分に準備できなかったので(2コマ分だというのに・・・)こんなアクシデントにちょっと助かったりして。
講義後、大久保駅で母と待ち合わせ、枇杷を受け取る。新大久保まで歩き、駅前のマックでマックシェイクを飲む。母は父と待ち合わせをしていたのだ。それで改札で父にも2分くらい会う。二人とも元気そうで何より。母は少し小さくなった気がする。私が太ったからか?
19時過ぎ、大学図書館へ行き、閉館時間ぎりぎりまで(係員が電気を消しに来た)スキャナ作業。22時過ぎに帰宅。さすがに疲れた。今日は休もう。ということで午前2時、缶ビールをあけてみた。
2006-06-14-Wednesday [長年日記]
_ [日常]
こんな時に事務バイトしてる場合じゃないけど、これ以上休むワケもいかない。人生甘くない。でもひどく忙しいわけでもなく助かった。午前中郵便物を取りにT大キャンパスを歩いてる途中で、原稿の欠点と修正項目を幾つか突然思いついた。キャンパスは緑の木々に囲まれてるし、意外に考え事しながらの散歩にいいのかも。
夕方、上野のヨドバシカメラに預けておいた現像を取りに行く。今回は3千円くらいかなと思ってたら、3倍の値段でまたまた驚いた。でもポイントが貯まるのは有難い。出来上がりも悪くなさそう。ついでに海外用ドライヤーを購入。持ってたんだけど、どっかいっちゃったのだ。
19時前。スタバでエスプレッソのドッピオを注文して(連日コーヒー飲んでて牛乳に飽きてしまった)、原稿訂正の続きを考える。結構進む。21時。もう一度同じものを注文、カフェインを注ぎ込む。22時過ぎ、ノリノリのところで閉店ですと言われ、渋々出てきた。
帰宅してからも続き。午前2時ようやく原稿は固まる(まだ日本語。これから訂正した部分だけは自分で英語にしないといけない)。2時半、サンフランシスコのPさんからメールが入った。今から翻訳したものをワードで打ち込むから、あと1時間待っててね、とのこと・・・!ものすごい超特急で翻訳してくれたってことだ。あ〜。こんなにも他人に迷惑をかけるなんて、もうこれを最後にすべし。喉元過ぎればになりそうなので、ここに記しに来た。
2006-06-15-Thursday [長年日記]
_ [日常]無事に山場を越える
朝起きたらPさんから発表原稿英訳が素晴らしい形となって戻ってきていた。このお礼はどうやってお返ししよう?
夕方まで、パワポを作りながら不足画像は足元でひたすらスキャン。家と大学図書館ではスキャナーの性能が違うみたいで、同じ絵が異なる色に映ってしまうが、そんな細かいことは言ってられない。とりあえずどの画面でどこを話すかを細かくチェック(英語だからパッと見ても内容が頭に入ってこない)する。途中で追加した段落や言葉は、似た表現を探して自分で翻訳してみるが、4行くらい訳すのに1時間以上所要。次第に時間もなくなってきて、もともとは複数の文章だったが、一文にまとめちゃったりして時間節約(?)。
16時半、慌ててレジュメ作成。とはいえ図版リスト(英文)と参考文献表を書いただけで時間切れ。17時半、出かけるまでまだ10分時間がある。出来上がったパワポをスライドショーで確認しながら、クリックする箇所を原稿にマークする。そして、いざ戦へ。
単位交換協定してる大学の院生が、有志で勉強会を開いていて、私に発表練習の場を設けてくれたのだ。正直言って今度イギリスでの発表よりも、こっちの方が私にとっては怖い(モトイ、勉強になる)場だった。期待していた、英語のできる人(留学生など)が今日に限って来ていなかったので発音等のチェックは受けられなかったが、内容に関して様々な意見をもらうことができ、このネタでの方向性が開けてきた。多少構成を変える必要も生じたが、まだ2日あるからどうにかなるだろう。とりあえず今回の発表の山場は無事に越したって感じ。
これで気が抜けた。
2006-06-18-Sunday イギリス旅行 出発日 [長年日記]
_ [旅]ロンドンへ
機内で3人席中央の空席を挟んで隣に座ったおじさん(日本人。別に見た目は普通の人)には参った。最初の食事前に白ワイン2本を空け、食事中に3本、次の食事までに3本と水割り4杯を注文。二度目の食事中に白ワイン2本、着陸までに1本・・・。飲みすぎです。暴れる訳でもないから誰も止められない。こっち向かれると臭くて鼻が曲がりそうだったが、一番の被害者はおじさんの前に座った人かもしれない。
おじさんにめげてる場合でもないので、顔を通路側に向け、延々と発表準備(36分から25分に短縮・必要な説明を追加・音読4回)に勤しみ、なんとか完成形に近づけた。
ヒースロー空港は入国審査に長蛇というか大蛇の列。1時間近く並ばされてぐったり。関空から来たKさんと空港で会い、ラッセルスクエア(学生寮の最寄駅)駅まで一緒に向かう。荷物を置いてから夜、在倫敦のNさん、Sちゃんとも合流し、ミニ同窓会を開く。
2006-06-19-Monday イギリス WS初日 [長年日記]
_ [旅]田舎へ移動
寮で朝食をとった後、バスで合宿所へ移動する。途中ドライブインで休憩した時、体重・身長を測る機械(身長は、頭上にストンと乗せる測りが無かったので光か何かで測るのか?)を見つけた。有料なのでやらなかったが。
窓からの景色はどんどん田舎になっていき、しまいには畑しか見えなくなる。合宿所はサフォーク州の修道院施設。修道女のための施設でイギリスでは大変珍しいとのこと。同じ敷地に教会やプール、ガーデン、幼稚園などもあるが、周り一面は畑、畑、畑。宿泊施設と会議場は同じ建物(外から見たら別の建物かも?)だったが、建物内の部屋は細長い通路でつながっていて正に迷路のよう。
_ [旅][食]修道院での昼食
半セルフサービス式の食事。給食のようにお皿を持って給仕の前に進んで、とってもらう (選択肢はベジタリアンか否か、しかない)。初回昼食はエビフライ(prawn)とポテトフライとグリーンピース、適当に野菜。全然味がついていないのでケチャップやタルタルソースなど自分で味をつける。デザートはアップルパイ。それがアップルパイも驚くほど味がついていない上(全然甘くなくて驚き)、パイ生地も全くバターっぽくない。でもしっとりしたアップルパイに仕上がっていて、結構おいしい。ちょっと甘みのあるカスタードソースをたっぷりかけると、ちょうど良い旨味となる。
夕食は、豚肉のステーキにグレイビーソースをかけたものと、ソテーした人参・マッシュルーム・じゃがいも・キャベツの付け合せ。(たしか)デザートはシュークリームの皮で、イギリスでは何とかというお菓子らしい。チョコレートソースやキャラメルソースをかけて食べる。これが結構おいしい。
_ [旅][研究]研究会
午後、研究会開始。日本から来た皆はまだ英語に慣れていないので日本語でペラペラ対応することになり、欧米出身者はベラベラ英語で話すし、きっとペラペラ日本語は聞き取れてない人も多いだろうしで、両者の間でいまいちコミュニケーション取れないまま終わってしまった感があった。でも活発な質疑応答であっという間に数時間が経つ。
_ [旅][食]ビールを求めて1時間さまよう
寮の一室を借りてワインパーティーが開かれた。途中、日本からいらしたお二人の先生方と最寄り村に1軒だけあるパブに行こうという話になり、学生数名と共に会場を抜け出す。宿の主人に地図を描いてもらってパブを探して畑道をてくてく歩くが、20分経っても村は現れない。仕方がないので前に続く道をひたすら歩いていくと、ようやく人家が見えてきて、郵便局も発見。この辺りに違いない!
人とすれ違う度に道を聞くが、言われた通り歩いても全然行き当たらない。結局パブを探して若造の私達は村の隅から隅まで走りまわった。そして1時間近く経った頃、ようやく見つかった。若者からおじいさんおばあさんまでが集う、なんともいい味だしてるパブだった。21時半頃着いたので、もう台所は片付けてしまったと最初は断られたが、おばさんはおつまみを作ってくれた。それが昼間も食べたエビフライで、おいしかったけどさすがにお腹いっぱいだ。フットボールファンの酔っ払ったおじさんが、コップを持ってやってきて、明日のイングランドVSスウェーデン戦の賭けをしようという。男性陳は1ポンドずつコップに入れ、明日の夜共に観戦することを約束する。
修道院の門限は23時なので、1時間くらい飲んでタクシーを呼んで慌てて帰る。時差ぼけもあってまだまだ元気だったので、大御所のT先生にはおやすみなさいを言って、S先生のお部屋で皆でウィスキーを飲みながら、色々なお話を伺ったり、お叱りを受けたり、まったり過す。3時過ぎ解散。
2006-06-20-Tuesday イギリスWS二日目 [長年日記]
_ [旅]
午前中は研究会。昨夜、飲み部屋で先生に指摘された点について少しでも改善しようと努める・・・がそう簡単に行動に移せるものでもない。
午後、バスでイースト・アングリア地方の中心都市ノーリッジへ向かう。車内で町の説明を受ける。町の中心には川が流れているが、海を隔ててフランドル地方とつながっていて、17世紀頃はブリテン最大の交易都市の一つだった。コンスタブルはこの辺りの風景を絵に描いている。ロンドンは産業が発達して都市が大きくなったが、ここは今も中世都市と変わらぬ大きさで、現在も中世の町並みを残している、などなど。
40分くらいして、今回のワークショップ主催のS研究所へ到着。建物に案内されると、昼食にビュッフェを用意しました!と言われるが、乾き物の前菜みたいなモノばかりが並んでいて、腹ペコだった私は一瞬失望する。これで全員のお腹は満たされるのか?・・・ところが色々な種類をちょっとずつ食べたら、あっという間にお腹はいっぱいになり、また一つ一つがどれも美味しくて(初めて食べるものばかりだった)驚いた。ユダヤ人を夫に持つ研究仲間は、いつも家で似たようなものを食べていて、これは地中海料理だと話していた。
食後、WS主催スタッフの案内するカテドラルツアーに参加する。彼はカテドラルでD論を書いたとのことで、大変詳しく色々な説明をしてくれた。ここの聖堂は1096年建立のノルマン様式(その後色々と手は加わっている)。聖堂内は荘厳さ、質実さと共に温もりのある空間だった。
町をぶらりとしてから(イングランド戦に備えてか、町に人がほとんどいなかった、あるいはユニフォームを着た人とすれ違うくらい)、夕食へ。タイ料理。これでもか!という程たくさん食べた。なかなかの味だったと思う。
夜11時頃か、宿(修道院)に到着。さすがに疲れたし眠い。しかし明日発表だから、飛行機内で直した部分や、こっちで指摘されたイギリス式のスペルなど、パワポ上でも幾つか修正が必要。そういえば幾つかまだ英語に直してない説明文があったんだっけ。原稿を眺めるも1時過ぎには陥落。諦めて明朝早起きすることにしよう・・・。
2006-06-21-Wednesday イギリス WS3日目 [長年日記]
_ [旅][研究]発表当日
睡眠不足だが時差ぼけはなおってないので、普段は朝に弱い私でも早起きが大して苦にならなかったのは不幸中の幸い。5時頃起きてパワポ修正。次に英文を作るがこれで正しいかは不明。畑しかない所に来ちゃってインターネットも使えず類例も確認できないし。それから高校英語までに出てこなかったような単語は、基本単語でもBookshelf音声を確認しながら発音やアクセントをチェックし、原稿に書き込んだ。そしてヒソヒソ読む練習。
朝はちょろっと食べたらすぐに部屋に戻って、再び発表練習するつもりだったが、本番までに少しでも英語に慣れようという気持ちの方が強くなってしまい、外国人の隣に座っておしゃべりの仲間に入れてもらう。結局研究会開始前までしゃべってしまい、発表練習する時間はなくなってしまった。でも少し英語の練習にはなったか?
私は午前の部で3人目。前に出て行くときに先生から、マイクはかえって聞きづらいから使わないほうがいいよと囁かれ、またGW後から咳が時々出たりしてたので、発表始める前にマイクを使わないことをお断りしたりする・・・講義を始める前に適当なことをしゃべって自分を落ち着かせるのと同じ感覚だったかも。あとはひたすら原稿を読む(私の分野では一般的)。
午前の部5人目まで終わり、3〜5人目の3人を合わせて質疑応答の時間となった。司会者がまず基本的な質問を英語でしてくれたが(中学生のディクテイション用か?という位ゆっくりと)、何が何でも英語で答えるぞと思ってたら逆に動揺してしまい、暗に含まれた意味まで解することができず、途中でS先生の助けが入る。ありがとうございました・・・うー。その後、何人かから質問を受けて、とりあえず発表内容は聞き手に伝わったことを確認する。しかし英語で説明しようとすると、ものすごく文章を単純化せざるを得ず(this is a pen並)、あまりよくなかったかもしれない。結局一人で(たぶん)20分以上質疑に使ってしまう(私の英語が遅いので時間をとってしまい、あとの二人が答える時間が減ってしまった)。この経験は次に反映させよう。
昼、先生の前に座り、発表内容に対して厳しいコメントと熱いアドバイスを頂く。いま抱えている論文が一区切りついたら、アドバイスにしたがって今日発表した内容を深めていこうと心に決める。
午後も引き続き研究会。
夜、ようやく開放感にひたる。今日は有志であのパブへ行き、楽しい話をしながらビールを飲む。イギリス人男性にはベッドメイキングの仕方を教わった。帰り道(畑の中を徒歩30分)、チェコとポーランドを間違えてちょっとへこむ。真夜中、修道院の、とある部屋で二次会。外国人も一緒にまったりして、そんな空間がちょっと嬉しい。1時過ぎ、先生部屋に移動していつものメンバー(学生3人+先生)で3時会(3時まで飲むから)。
2006-06-30-Friday [長年日記]
_ [食]ひよこ豆のディップ
イギリスで何度もひよこ豆料理を食す機会があった。ある夕食のトルコ料理レストランではもちろんのこと、立食でも、ディップやサラダ、揚げ物、煮物、ラップ(?)などなど。せめて朝食のためにスーパーで買ったディップだけでも、自分で作れないかなぁと思っていたら、昨日アメリカ人のSさんからレシピを教えてもらった。そしたらなおさらひよこ豆が気になって気になってしょうがない(単なる現実逃避だろう、こりゃ)。スポーツクラブを解約した後、成城石井を寄ってみたがさすがに悪くなりやすいひよこ豆ディップは置いてなかった。残念〜!!ナショナルスーパーや明治屋ならあるかなあ?仕方がないのでひよこ豆の煮豆を買ってきて、うちでさっそく作ってみた。フードプロセッサーに煮豆を入れて、レモンとオリーブオイルその他スパイスや胡椒を適当に。私がイギリスで食べたのは、ちょっと生ニンニクがきいていておいしかったのだが、日本では明日の朝も食べたいと思って、ニンニクは入れなかった。それよりはゴマを入れすぎてゴマ風味が強くなってしまったのが失敗。でもひよこ豆食べたい病はちょっと満たされた!今回は夫が研究会で食べなくて済んだのだが(笑)、次回はもう少しおいしくできるよう工夫してみよう!
_ 夫 [無理してつくらなくていいよ。いまは自分の学位に専念してほしい。]
_ stasi [あ、家事サボリたい宣言ではなかったんだけどね。今日明日だけの問題でもないし、解決の道を探らねば。]